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2022年01月20日

節分で福を招く!

コロナ対策として、まん延防止等重点措置が適用されている地域にお住まいの方も多いと思われます。

節分といえば、さまざまな寺社仏閣で著名人による豆まきが行われ、暦の上でこれから暖かくなる「立春」ということもあって賑やかな雰囲気に包まれますが、今年も昨年と同様、密を回避する意味で豆まきイベントを行わない寺社仏閣がほとんどです。

だからこそ、ご自宅で節分ムードを出して、なおかつ厄をしっかり払いたいところ。

そこで今回は、節分の日にトライしてみたい、様々なことをご紹介したいと思います。
コロナが収束し、本当の意味で世の中に"春"が訪れることを祈って、節分をぜひ満喫してみてください。

近年、節分に食べるものとして定番化した感のある恵方巻。その具材は七福神にあやかり、かんぴょう、あなご、シイタケ、厚焼き玉子、キュウリ、桜でんぶの7種類がよく使われます。最近は海鮮や焼肉なども巻き込んだ恵方巻もあり、とてもバラエティ豊か。コンビニエンスストアのローソンでは、1月27日まで人気アニメ「鬼滅の刃」とコラボした恵方巻の予約受付を行っています。鬼を封じる節分ゆえに、「鬼滅」が理に叶っているところが面白いですね。

恵方巻を食べる時の決まりごとも普及してきました。

毎年変わる"吉な方角"、すなわち恵方を向きながら一本まるごと食べきるということです。

恵方は、その年の"ラッキーな神様"というべき歳徳神(としとくじん)のいる方角で、2022年は「北北西」となっています。

古代中国では、方角にさまざまな意味を込めました。たとえば「鬼門」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。これは丑寅(うしとら)、すなわち北東の方角で、文字通り鬼(邪気)が入ってくる方角として注意を払われてきました。また、真反対の方角にあたる南西も、鬼が通り抜けていく「裏鬼門」として、不吉とされてきた経緯があります。

平安京の北東を護ったのは、比叡山の延暦寺。南西の護りは大原野神社や壬生寺。また、現在の京都御所も、北東の隅に「猿が辻」という塀が敷地内にくぼんだ部分があり、猿の守り神が鎮座しています。 江戸も、江戸城を中心として鬼門である北東には上野の寛永寺、裏鬼門の南西には増上寺を配置。鬼門と裏鬼門を封じる意味を込めています。

ちなみに皆さんご存じの桃太郎も、鬼門が関係しているという説も。北東の方角は「丑」「寅」なのに対し、反対側の南西は「申」「酉」「戌」。そのため、鬼退治に出かけた桃太郎の家来は猿、キジ(鳥)、犬になったといわれています。なお、鬼がはやしているツノは牛のもので、履いているパンツは虎柄!まさしく鬼門の象徴です。
鬼門の考え方は、ご自宅の「家相」としても今なお残っています。家の北東部分や南西部分に玄関や門、キッチンやトイレ、浴室などの水回りを配置しないほうがよい、という考え方ですが、南側にリビングや寝室を配置することが多い日本の住宅事情において、鬼門や裏鬼門に水回りや玄関が配置されることも少なくありません。なので、あまり気にする必要はないのですが、縁起を担ぎたいという方は、節分などの行事でひと工夫してみるのもひとつの手です。

たとえば節分の豆撒き。節分の夜、「鬼は外、福は内」の掛け声と共に炒り豆を撒くのは皆さんご存じですが、玄関や鬼門、裏鬼門にあたる部分に、念入りに豆撒きをするというのもひとつの「鬼門封じ」となります。

さらに、鬼が嫌うといわれるヒイラギなどトゲのある植物を飾るのもよいでしょう。節分では、ヒイラギと、これもまた鬼が嫌う匂いを発する「いわしの頭」をセットにした「ヒイラギイワシ」を玄関先に飾る風習があります。

しかしながら、玄関の外側ならまだしも、部屋の中にいわしの頭はちょっと...と思われることでしょう。その際は、ヒイラギのみでも問題ないといえます。もっと言えば、トゲのあるサボテンなどの観葉植物でもOK。ただし、枯らさずに生き生きとした状態を保つようにしたほうがよいでしょう。

また、ヒイラギだけではなく、ネコヤナギや梅の枝などと合わせて飾るのもアリ。実際、静岡県の浅間神社では、節分が近くなると縁起物として「おにやらぼう」づくりが始まります。これは厄を追い払うもので、寒さの中でも生き生きと芽を出すネコヤナギと梅の枝を麻で結んだものです。縁起を担ぐと同時に、アレジメントするとお部屋の中に季節感も演出することができておすすめです!

その他、節分とは直接関係ありませんが、鬼門や裏鬼門にあたる位置に、寺社仏閣で入手したお守りやお札を配置するのもいいでしょう。また、鬼は「不浄」を好むため、鬼門や裏鬼門にあたる部屋はきちんと清潔に保つことも鬼門封じにつながります。
今年は多くの寺社仏閣での節分会が自粛・中止となっています。その一方で、ご自宅用に節分の縁起物を頒布しているところもありますのでご紹介しておきましょう。

まずは東京都府中市の大國魂(おおくにたま)神社。大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を武蔵国の守り神としてお祀りした神社で、厄除けや厄払いの御利益があると言われています。

同神社では、1月16日(日)から2月3日(木)の期間中、御供物などを納めた「福枡」を頒布しています。枡は、もともと液体や穀物を計るためのものですが、古来からお米や豆を盛って神前に供えたり、おめでたい席で枡を器にお酒を飲んだりと、縁起物としても重宝されてきました。枡が「増す」や「益す」など縁起の良い言葉につながるといった意味も込められています。

大國魂神社の福枡には、一陽来復(いちようらいふく)の御神札、福豆、御神酒、御供物が納められています(数量限定)。初穂料は2,500円です。節分の日まではご自宅の鬼門の方角に置いておき、節分当日はこれらを用いて豆まきを行いましょう。

なお、一陽来復とは、冬が終わって春(新年)が来ることを意味する言葉で、悪いことが続いた後に運気が向上しますよ、という意味が込められています。そのため、一年でいちばん日が短くなる冬至に頒布されることが一般的です。

一陽来復の札で有名なのは、新宿区西早稲田にある穴八幡宮(あなはちまんぐう)。江戸中期より年々冬至の福神祭に授与された独特のもので、金銀融通の御守りとも呼ばれています。冬至当日だけでなく、節分まで頒布している点は穴八幡宮ならではといえます。

貼り付ける場所は、家族が揃うリビングルームがよいでしょう。その部屋の中心から、恵方(2022年は北北西)に「一陽来復」の文字が向くように祀ります。画鋲を用いたり、御守りの上からテープで壁に貼り付けるのはNG。和のりなどの接着剤を使って壁や柱に直接貼るようにします。貼るタイミングは、節分から立春、すなわち2月3日から4日に変わる瞬間の、午前0時ちょうどにすることもポイントです。

「悪いことが続いた後に運気が向上する」というのは、コロナ禍から脱却しようとする世の中全体の願いも込められます。ぜひ入手してみてはいかがですか?
■大國魂神社
■穴八幡宮
ホームページ:https://www.anahachimanguu.jp/
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