冬の定番料理といえば、鍋とおでん。かつおぶしや昆布でとったダシがたっぷり沁み込んだ大根、たまごやしらたき、ちくわ、はんぺん...想像するだけで身も心も温かくなりますよね。最近は簡単にダシがとれる「おでんの素」や、おでんの具が一式揃ったパッケージなどもよく見かけるようになりました。
しかしながら、頻繁に食べると"飽きてしまいがち"という方もいらっしゃるのでは?そこでおすすめしたいのは、まず具材に少し変化をつけること。日本全国にはさまざまなご当地おでんが存在し、具も地域色豊かです。東北ではホタテ貝やつぶ貝、中部地方のモツ串や豚串、京都は里いも、大阪は牛すじやタコ、西日本のじゃがいも、沖縄では豚足を入れたりもします。比較的身近な食材でもご当地色を出すことができるので、なにか"いつもと違う"具を1つ2つチョイスしてみるのがおすすめです。
また、ダシで食べることに加えて、味噌ダレを用意するのもひとつの手。味噌大さじ2、みりん大さじ1、砂糖大さじ2、酒大さじ1で混ぜ合わせ、火にかけるだけで自家製味噌ダレの完成です。味が染みにくいコンニャクなどと合いますよ。
具だくさんで多彩な栄養が取れるおでんですが、ひとつ欠けがちなのは緑黄色野菜です。
根菜とおでんの相性は抜群ですが、緑黄色野菜となると一般的にはロールキャベツくらいでしょうか。サイドの一品としてほうれん草のおひたしなどがあればベストですが、おでんのみで完結しようとするなら、直接入れてしまうのもアリです。
おすすめの具材はトマト、プチトマトやブロッコリー、にんじん、チンゲンサイなど。トマトは20分程煮込むと酸味と甘味の効いたダシが出るので、ひと味違ったおでんが楽しめます。また、地味になりがちな見た目のおでんがこれら野菜を入れると華やかになるので、おでんに箸が進まないお子さんがいるご家庭にもピッタリです。
変わり種の具と味噌ダレ、緑黄色野菜で、バリエーション豊かなおでんをお楽しみください。