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2023年02月20日

関東近郊で風流花見

厳しい寒さが続く中、「ちょっと暖かいかも」と感じる日もポツポツと増えてきました。本格的な春の訪れが待ち遠しい今、桜のお花見特集です!

コロナの蔓延が落ち着きつつありますが、上野恩賜公園や飛鳥山公園などで、ゴザを敷いて楽しむ「THE・お花見」が実現するかどうかは、今の段階ではまだわかりません。ただ、コロナ禍の時よりも若干は緩和されそうな風潮はあります。

そうしたお花見も楽しいモノですが、今回あえてテーマに据えたのは"風流"。桜の本数は都内の公園よりも少ないけれど、心がゆったりと落ち着いてくるようなスポットです。

古都建築が立ち並ぶ日本庭園に、関東では珍しい山桜の名所、東京の秘境の桜など、心行くまで春の訪れを感じに出かけてみてはいかがですか?

まずは風流なお花見が楽しめる日本庭園「三渓園」をご紹介しましょう。横浜市中区に位置する同園は、実業家でありながら風流を愛する茶人でもあった原三溪によって作られた日本庭園です。

東京ドーム4個分の広大な敷地に、京都や鎌倉などから移築された17棟の建築が点在。このうち最も古い旧燈明寺三重塔は室町時代に建てられたものだそうで、同園の象徴的存在となっています。この三重塔を含め、10棟が国の重要文化財建造物に指定されているのも魅力のひとつ。一度にこれだけの名建築を眺められるスポットは、そうありません。「横浜に居ながらにして古都にトリップする」といった感覚ですね。

そんな同園では、3月上旬に見頃を迎えるオオカンザクラを皮切りに、4月中旬に咲くヤエザクラまで、ソメイヨシノを含む9種約250本の桜が咲き誇ります。原三溪の出生地である岐阜県ゆかりの桜が見られるのも珍しいところです。

3月25日(土)~4月4日(火)の期間は、ライトアップも実施。外苑の大池周辺の桜だけでなく古建築も灯りに照らされ、幻想的な雰囲気に包まれます。閉園は21時で、20時30分まで入園可能です。

また、3月30日(木)~4月2日(日)までの4日間限定で、外苑の芝生広場にてジャズのライブ演奏が繰り広げられます。日本で初めてジャズが演奏された横浜ならではの演出で、しっとりと落ち着いた音色は、"和"の世界観とも意外にマッチすることでしょう。

その他、日時限定で「かっこう笛作り」「虫笛作り」「 桜のフラワーランタン作り」「 桜キャンドル作り」のワークショップも開催。こちらはお子さんと一緒に楽しめそうですね。ゆったりと楽しむ春の休日を、ぜひお楽しみください。
■横浜 三溪園
ホームページ:https://www.sankeien.or.jp/
続いてご紹介するのは、ヤマザクラの名所。茨城県桜川市の「高峯(たかみね)の山桜」です。

「ヤマザクラが山肌を覆う風景」は、もしかすると関西にお住まいの方のほうが馴染み深いかもしれません。和歌にも詠まれ、"一目千本"と呼ばれる「吉野山の桜」があまりにも有名だからです。そんな風景を関東で眺めるなら、イチオシはココ。「西の吉野、東の桜川」と称され、ヤマザクラ55万本が市内の山々に自生しています。その象徴的なスポットが、標高520mの「高峯」です。

全山がピンク一色に染まるわけではありません。桜の薄紅色と、芽吹いたばかりの木々の黄緑、モミジの新芽の赤、常緑樹の緑。それらの色が絵の具のように混ざり合い、美しい風景を描き出しています。海の中の「サンゴ礁」のようでもあり、なんとも味わい深いです。

以前から人気スポットの第1展望台、第2展望台に加え、2022年3月には「高峯見晴デッキ」も完成。見頃となるのはソメイヨシノよりやや遅く、例年4月中旬頃となります。

このシーズンは、展望台に行く林道が車両通行禁止となるため、車が通行しない静けさの中、散策を楽しむことができます。

「高峯の山桜」以外にも、櫻川磯部稲村神社、磯部桜川公園、雨引観音などが桜の名所として知られています。室町時代の"能楽"の大家・世阿弥はこの地を題材にして謡曲「桜川」を創り上げました。
花の色やカタチ、匂いなど多種多彩で、11種が天然記念物に指定されていることから「磯部の百色桜」とも呼ばれています。

ソメイヨシノは街のあちこちで見られますが、それとは別に「ヤマザクラ」を満喫するプチ旅を楽しんでみてはいかがですか?
■高峯の山桜(桜川市観光協会)
 
島を除いて東京都で唯一の村が檜原村。4月中旬頃に見頃を迎えるスポットを2つご紹介しましょう。

まずは右の写真。なかなかお目にかかれない、思わず息を呑むようなシダレザクラですよね。その前にある三角屋根は、実はバス停「人里」の待合所。武蔵五日市駅から西東京バスで約50分のところ、檜原街道沿いにあります。

「人里」と書いて「へんぼり」と読む人里地区は、かつて養蚕が盛んでした。養蚕に適し「かぶと造り」という様式の民家は三角屋根が特徴で、それになぞらえてこうした形の待合所になったのだと思われます。

木造のバス待合所と桜のコントラストは、のどかで田舎らしい、心和む風景。懐かしい気持ちに包まれますね。例年4月上旬から中旬にかけて見頃を迎え、ピーク時にはライトアップも行われます。

もうひとつ、檜原村でおすすめのスポットは「小林家住宅」。標高約750mの尾根の上に建つ山岳民家です。江戸時代に建てられたと推測され、東京西部や山梨の民家の歴史を物語る貴重な史跡として重要文化財に指定されています。

面白いのは、車が近づけない山間部にあるため、修理工事時に建築資材を運ぶために設置された専用モノレールでアクセスすることになります。これがなかなかの急こう配で、さながらアトラクション気分!ワクワクしながらモノレールで上った先に広がる風景は、まさに"ポツンと一軒家"といえる秘境です。建物の内部を見学することも、もちろんできます。

そして例年4月中旬にはミツバツツジが咲き誇り、桃源郷のような景色が広がります。ちなみにモノレールの利用は事前予約制。あらかじめ予約してからお出かけください。
■重要文化財 小林家住宅
ホームページ:https://kobayashike.tokyo/
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