2024年12月26日
スマートフォンでアプリやインターネットを使うときに、外出時や移動中は「モバイルデータ通信」、家や屋内では「Wi-Fi」、といった使い分けをしている方は多いと思います。このふたつはどう違うのでしょうか。
モバイルデータ通信とは、4G回線やLET回線といった「携帯電話の電波」を使ってインターネットに接続します。モバイルデータの基地局(アンテナ)は都市部であれば各地に設置されていて、利用できる範囲が広いのが特徴です。電波が届くエリアで、契約している通信容量の範囲内であれば、どこでもネットが使えるのが魅力です。いわゆる「ギガ」と呼ぶような一定の容量を超えると通信速度が制限されたり、追加料金が発生したりする場合があります。
これに対してWi-Fiは、自宅やカフェなどに設置された「無線アクセスポイント」を通じてインターネットに接続する方法です。Wi-Fiの電波が届く範囲は狭いので、カフェや家の中など、屋内や限定されたエリア内で利用することになります。自宅などでWi-Fiを利用する場合には「Wi-Fiルータ」と呼ばれるいわゆる「Wi-Fiの親機」が必要になります。またWi-Fiルータはインターネット回線が別途必要になるので、光回線などの「固定回線」が必要になります。Wi-Fi(ルータ)は光回線などの固定回線に接続するので、データ通信量などの制限を殆ど受けないのが特徴です。
○両者の違い、使い分け
モバイルデータ通信は広くいろいろな場所で使えて便利です。これに対してWi-Fiは高速な回線を通信量を気にせず使える事が多いので、容量の動画視聴や、スマートフォンのアップデートなどは、なるべくWi-Fi環境で行うのがおすすめです。
最近では外出先でも、Wi-Fiが使えるスポットが増えています。外でも使えるWi-Fiサービスの事を「公衆Wi-Fi」などとも呼びますが、通信の構造上、盗聴などの可能性があり、セキュリティ面では万全な利用形態とは言えません。重要な情報をやり取りする時はモバイルデータ通信を使う方が賢明です。
モバイルデータ通信とWi-Fi、両者の違いを理解して便利に使い分けられると良いですね。