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2025年05月20日

絶景、寺社、花手水... あじさいを探しに

梅雨のシーズンに突入すると、夏が待ち遠しくなるもの。しかし、あえて梅雨の時期を楽しむモードで乗り切れれば、それに越したことはありません。

そこで、あじさいです。6月から7月にかけて、各地からあじさいの便りが届きます。近年は青、紫、赤、白とカラーバリエーションや多彩な品種を楽しめる名所も増えつつあります。

今回ご紹介するのは、「あじさいと絶景」のコラボレーションが楽しめるスポット、情緒たっぷりの寺社仏閣とあじさいの名所、そして近年静かなブームとなっている、あじさいを水に浮かべて楽しむ「花手水」の名所をご紹介。あじさいに癒される旅をぜひお楽しみください。

まず最初は、美しい景色とあじさいの競演が見られるスポットをご紹介しましょう。埼玉県の秩父市と皆野町にまたがる標高581mの「蓑山(みのやま)」山頂を整備した「美の山(みのやま)公園」です。

6月中旬から7月上旬にかけて、あじさいやガクアジサイ、ヤマアジサイの一種に属するベニガクなど、約4500株が雨に打たれながら可憐に咲き誇ります。さらに入口展望台や山頂展望台からの眺めも格別。蓑山が秩父では珍しい独立した山のため、秩父市街や奥秩父の山を見渡すことができ、埼玉県で唯一「夜景100選」にも選ばれているほど。アジサイと同時に絶景も楽しめます。さらに気象条件が整えば、早朝に雲海が出現することも!朝日を浴びたあじさいと雲海の競演は、まさに"ここでしか見られない風景"を創り出します。

同公園へのアクセスは主に2つ。自動車の方は山頂すぐ近くに駐車場があるので便利です。もうひとつは、駅からの軽登山。秩父鉄道の親鼻駅と和銅黒谷駅からのハイキングルートがあり、約90分ほどで公園にたどり着きます。お天気がいい日には運動がてら登山もおすすめです。

続いてご紹介するのは、伊豆半島の下田。下田市街と下田港を一望できる下田公園に、日本でも屈指規模といえるあじさい約300万輪が咲き誇ります。

花の数が多いだけあって種類も豊富。定番のあじさいから、ブドウの房のように小さな花をつけるカシワバアジサイ、花弁が可愛く凹むウズアジサイ、白いあじさいとして人気のアナベルなど、100種以上のあじさいを楽しむことができます。園内は遊歩道が整備されていて、下田富士と町並みを望む絶景スポットや、360度ぐるりとあじさいが群生するスポットなど、歩く中で景色の表情が変わり、まるで万華鏡の中を歩いているかのよう。6月1日(土)から6月30日(日)の期間は「下田あじさい祭」を開催。カフェや露店も立ち並び、賑わいます。

あじさいを山と共に楽しむ美の山公園と、海と共に楽しむ下田公園。お好みに合わせてぜひお出かけください。
■美の山公園(秩父観光協会)
■あじさい祭(下田市観光協会サイト)
続いては、あじさいが似合う寺社仏閣スポットをご紹介します。まずは栃木県栃木市の太平山(おおひらさん)神社です。

創建は古く827年。栃木市を一望する太平山の頂上に鎮座し、徳川将軍家をはじめ多くの人びとの信仰を集めてきました。「あじさい坂」と呼ばれる表参道、その石段はなんと1,000段!その両側に西洋アジサイをはじめガクアジサイ、ヤマアジサイなど約2,500株が咲き競います。この山で掘り起こされた石を使った「のづら積み」の石段と、あじさいのコントラストは美しいの一言。雨が降れば石段はしっとりと色合いが濃くなり、さらに美しさと情緒が増します。

見頃となるのは例年6月中旬から7月上旬にかけて。2025年は6月13日(金)から6月29日(日)にかけて、とちぎあじさいまつりが開催されます。期間中の土日は南京玉すだれの演技や江戸からくり人形の実演、日光さる軍団の公演なども催されます。

続いては、古都・鎌倉を代表する"あじさい寺"こと明月院です。北鎌倉駅から歩いて10分ほどの距離にある同院は、参道石段の両脇をはじめ、境内に2,500株のあじさいが植えられています。そのほとんどがヒメアジサイと呼ばれる品種で、その淡い水色と青のグラデーションが織りなす色彩は「明月院ブルー」と呼ばれています。

例年5月下旬から7月上旬までが開花期となりますが、見頃は例年6月中旬ごろ。参道の石段を歩くと、道幅が狭いこともあって両側からあじさいが迫ってくるような臨場感が楽しめます。

時間に余裕がある方は、鎌倉でもうひとつのあじさいの名所、長谷寺にもぜひお立ち寄りください。開花時期は明月院とほぼ変わりません。「あじさい路(ろ):には約40種2,500株のあじさいが植えられています。他にも境内の至るところで慎ましく咲いていますので、ぜひ眺めて癒されてください。
■大平山神社
■明月院(鎌倉観光公式ガイド)
■長谷寺
ホームページ:https://www.hasedera.jp/
最後は「コレって一体どこ!?」と思わせてくれる、あまり見たことがないあじさいの風景をご紹介しましょう。まずは岩手県一関市にある個人経営園「みちのくあじさい園」です。

まっすぐ伸びた杉の木立の間に、彩りを添えるようにして咲くあじさい。東京ドーム4個分の広大な杉山に、ヤマアジサイやエゾアジサイ、ガクアジサイ、タマアジサイなど約400種5万株のあじさいが植えられています。毎年6月下旬から7月下旬にかけて、約1か月間が見頃。その期間に合わせて「みちのくあじさいまつり」も開催されます。

注目したいのは、まつり期間の後半に出現する「あじさいの池」。2025年は7月4日(金)から祭りの最終日となる7月21日(月・祝)の間、眺めることができます。池に浮かぶのは約5000個のあじさい。淡い青にピンクや白が入り混じり、絵画のような美しい風景を創り出しています。近年、SNSで「これってドコ!?」と話題になり、今では多くの方がこの池みたさに足を運んでいます。

ここまでの規模ではありませんが、自社仏閣で"水に浮かぶあじさい"を見られることもあります。参拝時に手や口を清めるための手水(ちょうず)の鉢に花を浮かべた「花手水(はなちょうず)」です。

有名なのは、福岡県の太宰府天満宮。例年6月上旬から中旬にかけての1週間程、手水舎が青や紫のあじさいで彩られます。2020年、コロナ禍においてひしゃくが撤去されたことを機に始められたそうです。同天満宮の手水鉢は縦4m、横6mの一枚岩でできているため、ダイナミックな花手水が楽しめます。

関東ですと、あじさいの名所として知られる埼玉県川越市の川越八幡宮や、埼玉県行田市の行田八幡神社などでも花手水を見ることができます。来年も美しい花を咲かせてほしいとの想いを込めて剪定した花手水、ぜひお楽しみください。
■みちのくあじさい園(一関市公式観光サイト)
■大宰府八幡宮
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