
2026年01月15日
AIブームでパソコンが高騰? ――今、何が起きていて、どう買えばいいか
ここ1~2年ですっかり利用者も増えたAIサービス。ユーザー数や活用規模は拡大し続けていて、まさにAIブーム、といった感じです。
実は、このAIブームの影響でパソコンが値上がりしています。
○なぜAIブームでパソコンが高くなるの?
背景には「AIブームによるメモリ争奪戦」があります。
いま世界中の企業が、生成AIやチャットボット、画像生成といったAI関連サービスのために、ものすごい勢いで「AIサーバー」を増やしています。このAIサーバーには、大量のメモリやストレージが必要です。
メモリメーカーは「AI向けサーバー用メモリ」の製造販売に注力していることで、そのあおりをうけて、一般向けのパソコン用メモリの供給がタイトになっています。
その結果としてメモリの値段が大きく跳ね上がっていて、また、メモリ以外のパソコンパーツも値上がっています。
部品の価格が上がればメーカー側としては、そのぶんをパソコン本体の価格に上乗せせざるを得ません。メーカにもよりますが本体価格が1~3割程度上昇する可能性があります。
○大手メーカーPCと自作・BTOで違いはある?
同じスペックなら、どのメーカーで買っても部品コストは同じように上がっていますが、値上げの出方には差があります。
仕入れや在庫数が多い関係で「値上げ額」は比較的ゆるやかです。大手メーカーPCは毎年春になると新モデルが発売されますが、去年の価格などに比べるとそれでも1~2割程度価格が上昇する可能性が高いです。
従来は大手メーカー製よりも若干安くパソコンを購入できていたMOUSEコンピュータやBTOパソコンなどは、むしろ値上がり額が大きくなっています。
スペックなどにも寄りますがむしろ大手メーカーPCの方が同等か、安くなる、という逆転現象が起きそうです。
○いま特に気をつけたい「隠れ値上げ」とメモリ容量
今店頭に並んでいるパソコンはWindows11が搭載されているものが殆どですが、一般的な利用方法で十分に使おうと思うとメモリ容量は16GB必要になります。
このメモリが8GBになっているモデルがあります。また、ストレージ(SSD)の容量が512GB → 256GBに減っていたりと、値段を据え置きにするためにスペックを落とす動きが出ています。
カタログの値段だけ見ると「変わってないかな?」と思えても、細かく見ると 実質的な値上げ になっていることがあります。メモリの容量は特にパソコンの動作に影響するので必ずチェックしておきましょう。
○パソコンは今、買い時なの?
パソコン機器の価格は2026年中は上昇が続く、という見解もあり、すぐに大きく下がる見通しは立っていません。「今すぐ必要なら買う」、「趣味での買い替えなら慎重に」が現実的と言えるでしょう。「待てば半額になるかも」という状況ではなく、しばらく高めが続くと思われます。
ここ1~2年のパソコン業界は「待てば大幅に安くなる」という状況にはならない可能性が高いので「必要なときに必要なものを買う」という心構えが必要になるでしょう。
仕事で使うPCが限界で、動作が明らかに遅い・壊れかけている
いま手元のPCがWindowsのサポート切れ目前
クリエイティブ用途やゲームなど、明確に性能が必要
といったパソコンが必要な人はスペックに気を付けて必要なものを選んでいく。
「今のPCでもそこそこ動くけど、新型が気になる」、「趣味の自作で、最安値更新を狙いたい」といったひとはしばらく様子を見ながら今のパソコンを使っていくのも手だと思います。
○スマフォも値段上昇?
このメモリ不足の波は、パソコンだけでなくスマホにも及ぶ可能性があります。
スマホにもパソコン同様メモリが使われているので、メモリの価格高騰の影響を受ける形になります。とくにメモリ搭載容量の多いハイエンドスマフォやiPhoneなどはさらに価格が上昇する可能性も有ります。
「なんだか全部高くてイヤになる」と思うかもしれませんが、
背景をざっくり知っておくと、どこで妥協してどこにお金をかけるかが決めやすくなります。
必要な場面・必要な性能を整理しつつ、メモリ容量だけは必ずチェックして、納得できる一台を選んでいきたいですね。