初夏の訪れを告げる気高き花、ハス。その美しさを堪能するなら、横浜の名勝「三溪園」へ少し早起きして出かけてみませんか。

ハスの花は「午前中の早い時間に咲き、昼には閉じてしまう」という特性があります。毎年、三渓園では最盛期の週末に合わせ、午前7時からオープンする早朝開園を行っています。横浜駅や桜木町駅から出ている市営バスの利用が便利です。
朝露にきらめく大輪のハスと、五感が研ぎ澄まされるような静寂の日本庭園を歩いた後は、園内の茶店で温かい朝粥に舌鼓。
そんな極上の朝を過ごした後は、マイカーやツアーには真似できない、自由気ままな路線バスの乗り継ぎ旅へと繰り出しましょう。
三溪園から少し歩いて、本数の多い大通り沿いの「本牧」バス停へ。ここから市営バス(105系統など)に乗車すれば、わずか10分ほどで「元町」バス停に到着します。

目指すのは、横浜を代表するあじさいの隠れた名所、山手・元町エリア。元町から高台へと足を伸ばせば、そこはレトロな洋館が立ち並ぶ異国情緒あふれる世界。
「港の見える丘公園」や「エリスマン邸」の周辺では、初夏になると鮮やかな新緑の蔦やクラシックな赤レンガに、青や紫のあじさいがしっとりと映え、鎌倉とはまた一味違うモダンな景色に出会えます。高台を吹き抜ける爽快な海風も、歩いた体に心地よく馴染みますよ。
そして、個人バス旅の最大の特権といえば、運転への気兼ねが一切いらないこと。山手の丘をのんびり散策した後は、元町や中華街エリアに点在するお洒落なビアカフェや醸造所へ。たくさん歩いて心地よく乾いた喉に、地元の源流水やこだわりのホップで仕込まれた冷たいローカルクラフトビールを流し込む瞬間は、まさに大人のための至福のご褒美です!
天気がすっきりしない梅雨の時期でも、雨に濡れて輝くハスやあじさいは、むしろこの季節だけの極上のご馳走。市営バスの一日乗車券をスマートフォンに忍ばせて、和と洋の美しさに染まる初夏の横浜へ出かけてみませんか。