残暑が厳しい晩夏に一番嬉しいのが、身体を潤してくれるジューシーな果実たち。「和梨」と「ぶどう」は秋の果物というイメージが強いですが、実は8月下旬の晩夏こそが、最初の美味しさのピークを迎える時期です。
まずは果汁の宝庫である和梨。8月中旬から下旬にかけては甘みの強い「幸水」、そこから9月に向けて程よい酸味とジューシーさが魅力の「豊水」へとバトンが渡されていきます。

まずは「冷やして、切る」という、ごく当たり前の食べ方。実はコレにも美味しくいただくコツがあるのをご存じですか?梨の甘みは「どこから食べるか」で変わります。梨は実の先端(お尻の部分)に最も糖分が集まり、軸側に向かうほど甘みが控えめになるので、「軸側からお尻に向かって食べる」ことで、最後までしっかりとした甘みを感じながら食べ進めることができるんです!
また、最近の食トレンドとして注目されているのが料理やサラダへのアレンジ。例えば、薄切りにした梨に生ハムとルッコラを巻き、黒コショウとオリーブオイルをかける「梨の生ハムロール」。梨の甘みとシャリシャリ感が生ハムの塩気と相性抜群です。さらに、梨にはタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)が含まれているため、すりおろして肉の下味に漬け込むと、肉質が驚くほど柔らかくなるという実用的な裏ワザもあります。
そして晩夏のフルーツ界の女王といえば、ぶどうです。濃厚なコクと芳醇な香りの「巨峰」や、皮ごとパリッと食べられて種もない「シャインマスカット」が、晩夏の店頭を華やかに彩ります。

ぶどうの表面に付着している白い粉を見て「農薬かな?」と心配したことがある方もいるかもしれませんが、これは「ブルーム(果粉)」と呼ばれる果実自体の保護成分です。
ぶどうが自身の水分蒸発を防ぎ、病気から身を守るために分泌しているもので、ブルームがしっかりついているものほど新鮮で美味しい証拠となります。
ぶどうの新しい楽しみ方としてSNS等で話題なのが、「シャインマスカットとモッツァレラチーズのカプレーゼ」や「冷凍炭酸ぶどう」です。半分に切ったぶどうとチーズ、プチトマトを合わせ、塩とブラックペッパー、ホワイトバルサミコ酢で和えることで、レストランのような洗練された前菜に。また、ぶどうを強炭酸水に漬けて一晩冷やすと、口の中でシュワッと弾ける新感覚の「炭酸ぶどう」が完成し、残暑のひんやりスイーツに早変わりです。
心と身体に嬉しい晩夏の食材の数々、ぜひお楽しみください。